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2017年4月 1日 (土)

3)Billy書棚シリーズ

 現在のイケアの商品の中でも、最も長年(1980年代初めより)多少の変更はありましたが、販売されてきた長寿商品の一つです。元々はシンプルな書棚(幅2種類、高さ2種類)だけでしたが、少しずつアクセサリーを増やして現在の幅広いシリーズになっています。基本的には安くても最小限の機能は充分に果たす、イケアをある意味象徴する商品です。
 ただし、幅広いシリーズとなった分、限界と問題も出てきています。そのことを一番分かっているのは多分イケア自身でしょうが。
写真(1)幅80cm x高さ202cmに高さ35cmの上置き付き(総高237cm)
横方向矢印(←)が本体と上置きの境目。上置きには地板無し。
Billy1
 1980年代から、一番大きく変わったのは幅のモデュールです。始めは幅90cmと60cmでしたが、現在は80cmと40cmに変わっています。ここにBillyの持つ宿命が表れています。(少しオーバーですが)シンプルな構造で収納力たっぷりな書棚と、機能面ではこれで充分だったのですが、構造上幅広いユニットでは棚が本の重みでたわんで中央が沈んでしまうのです。高い方の中央の棚は固定ですが、その上下2枚ずつは側板に差し込んだピンの上に載せる最も平凡な方法です。90cmではあまりに中央が沈みすぎ、両サイドのピンの部分が空いてしまい目立ちすぎ不安でしたので80cmにしたのでしょう。90cmよりはかなりマシになっていますが、でもやはり完全な解決はしていません。そういった理由から、私のお勧めは幅40cmタイプでそろえる事です。勿論価格は上がってしまいますが本が倒れにくく使いよいですし。
写真(2)幅40cm x 高さ202cm
Billy2
 更にその後、Billyシリーズには上置き棚、コーナー棚、扉等たくさんのアクセサリーが加わりました。安めの万能ユニットとした幅広い役割を与えたかったのでしょう。でも特に扉については私は否定的な見方をしています。見た目はすっきりとしたグッドデザインですが、はっきり言って金物類が貧弱、安っぽく長期使用には難しいと思います。
 またドアを付けて開くとドアの重量で書棚自体が手前に倒れる恐れがあります。軽いドアですが、本体の奥行きが浅い(28cm)ので。イケアは「必ず壁面に固定」するよう説明していますが、このBillyをそろえるであろう家庭は賃貸住宅の可能性が大きく壁面には傷をつけにくいはずです。総合的に見ても扉付きはお勧めできません。
写真(3)扉付き幅80cm x 高さ202cmを2連
Billy3
お勧めのポイント
1)
特に基本ユニットは書棚としての機能を果たし、無駄がない。品質もOK。
2)
最小限の部材とシンプルな構造で、プライスリーダーの役割を十分に果たしている。
3)
化粧シート貼だけでなく、突板のものもありどのようなインテリアにも対応できる。
写真(4)ロータイプ 幅80cm x 高さ106cm
Billy4
注意しなければならないポイント
1)
奥行きが浅く(28cm)手前に倒れないよう工夫が必要。最小限の壁面固定具はついているが、日本の住宅事情では使用が難しい。
2)
幅80cmタイプでは、重い本を入れると、棚中央部が沈み湾曲が見える。幅40cmはOK。
3)
扉のヒンジは貧弱。スプリングも弱い。この部分だけ見ると、「使い捨ての安物」風。
4)
扉調整の遊びがやや少なく、調整し辛い。
5)組立の際、背板を溝に差し込むのに裏板を本体にあてがう際に空間が必要です。

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