衣類収納

2017年5月 7日 (日)

10)Anebodaワードローブ

「衣服収納」でPAXの次にこの商品を選んだのは「安い(9,990円/2017.5.7現在)けれどそこそこデザインが良い」ため売れ筋だからです。コストパフォーマンスに優れた商品です。もちろん安くするためにいろいろな方法をとっています。そのための限界もあります。
写真(1)Anebodaワードローブ:ぼんやりと中が透けて見えます
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扉の板がポリプロピレンの複合材・白濁・半透明でぼんやりと中が透けて見えます。ポリプロピレンの複合材は一般的な家具材料ではありません。安い材料ですし、塗装仕上げが必要無いのでそこでもコストの削減が出来ます。
写真(2)Anebodaワードローブ:奥行き50cmと、一般的なワードローブより浅め。
Aneboda2
通常のワードローブ奥行きは55~60cm程度です。これは50cmですので、分厚いコートなどは収納時ドアにあたる可能性があります。
写真(3)Anebodaワードローブ:実際に付いている中身は棚とハンガーだけです。
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実際についている中身は棚1枚とハンガー1本だけです。高さはそれぞれ調節できます。写真に写っているその他の仕切りや引き出し状(?)のものはイケアの小物商品です。
写真(4)Anebodaワードローブ:シンプルな外観
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奥行きの浅さが良く分かる写真です。幅81 x 奥行き50 x 高さ180cm
Anebodaワードローブのお勧めのポイント
1)安いわりにデザインがしゃれている。内部がぼんやりと見えるのも好き嫌いはあるでしょうが、面白いデザイン。
2)ドアが軽いので、組立が比較的容易ですし、ヒンジに無理が掛からずヒンジが壊れにくい。
3)全体の組立も難しくはない。
Anebodaワードローブの注意しなければならないポイント
1)奥行きが50cmと普通のワードローブより浅いので衣類によってはドアにぶつかります。
2)その浅い奥行きの為、地震の際は転倒の恐れがあるので出来れば壁面に固定等の転倒防止を行いたいところ。(最小限の防止用具は付いていますが壁面用のネジは入っていません。壁面の材料や厚みにより選ぶ必要があるからです。)
3)扉の半透明素材はポリプロピレン。家具素材ではなく何かぶつけた場合の強度は強くはありません。
4)やや高めの4本脚が付いたデザインなので、移動の際、引きずると脚の取り付け部が痛んでぐらつく可能性あり。必ず持ち上げて運んで下さい。
5)ヒンジにはスプリングが付いていてドアが途中から閉まる普通のタイプ(スライドヒンジ)ですが、スプリングはやや弱くドアと本体の間の隙間が調整しきれない場合があります。
6)材料、構造、金具等、低価格実現の為、かなり思い切ったデザインです。高級家具の細部に求められる品質はありません。でもそれを分かって使えばきれいなデザインです。割り切って、楽しく使う商品です。

2017年3月28日 (火)

1)PAXシリーズ

 最初に取り上げるのは主に衣類を収納するシステム ”PAX”このPAXは今のイケアを代表する収納システムと言ってもよいでしょう。機能、品質、値段からしてお買い得な商品です。

写真(1)開きドアタイプ(注:236cmタイプ)

Pax1

 幅100cm/奥行き58cm/高さ236cmタイプの本体2本に通常の開きドア(50cm幅)4枚を付けた場合です。写真の本体は白、ドアはブラウンの木目の場合です。ドアと本体の間に見える+型のものはヒンジです。つまり高さ236cmタイプのドアにはヒンジが4つ付きます。(高さ201cmタイプにはヒンジは3つです。)ドアには引手を付ける穴はあいていませんから、ドリルであける必要があります。色々なタイプの引手、穴1つですむ「ノブ」タイプや2つの穴(大きさいろいろあり)をあけなくてはならない「ハンドル」タイプがあるからです。

 PAXの前には、かなり共通点の多いSystem210と言うシリーズがありました。ただ基本モデュールはPAXが幅50,75,100cm、本体奥行き58cm,35cm、高さ201,236cmとなっていますが、System210は幅40,80cm、奥行き58cm,28cm、高さは210cmのみとなっていました。組み立て方(構造・金具等)も異なります。実はSyestem210以前にも別の同名”PAX”シリーズがあったのですが、ここでは省略します。

 またPAXになって、新たに付け加えられたスライドドアシステム(下図2参照)は非常に良くできたシステムで、イケアも新作開発に力を入れています。

 金具の使い方、壁面への固定金具の考え方、スライドドアのアイデアは非常に優れており、まさにイケアを代表できる収納システムです。木目、不透明ガラス、ミラーやそのミックス等幅広いバリエーションをそろえています。

写真(2)スライドドアタイプ(注:236cmタイプ)

Pax2

 モデュールとしてはSystem210も少ないバリエーションだけで多様な要求・機能を果たせる点が非常に優れていたのですが、PAXでは世界最大の家具ショップとなり、そのころと比べると販売量が大幅に多くなり、むしろ市場に合うようバリエーションを増やす方向で考えられており、消費者にとってはベターになっています。ただし奥行きの35cmタイプはちょっと中途半端な気がしています。

 

 本体構造は非常にシンプルで珍しいものではありません。天板・地板と両側板のみ円筒カム金具(+カム用ピン)と木ダボにより固定、中間には構造体となる固定棚等はありません。裏板は何と釘止めです。しかし立てたままで横たえずにでも組立が可能な事、金具とダボ、幕板の位置が良く考えられており本体キャビネットの中に組立の為に人が入っても体重に耐えられるよう工夫されていることなど、この価格帯の収納ユニットとしては特筆すべき長所です。裏板が昔ながらの釘止めなのはやや意外ですが、構造が単純なわりに強度も保て、さらに機能的には目いっぱい奥行きが使えるので納得できます。シンプルな構造でコストダウンの一環でもあるのでしょう。

 

●お勧めのポイント:

1)

高い収納能力
2)

多様な内部アクセサリー(注)

3)

表面の様々なデザイン。特にスライドドアを含めたドアの多様さ。

4)

立てたままでも組み立てが出来るので、この大きな収納家具が狭い部屋でも組み立てられる。

5)

アクセサリーが本体キャビネットの補強になるよう工夫されていることが多い。高さ236cmタイプではかなり有効。

6)

ドアタイプの場合のヒンジはワンタッチ取り付け。

7)

壁面固定金具は良くできている。

8)

引っ越しの為の分解も可能。ただし裏板の釘外しは手間がかかり、多少の傷は覚悟する必要あり。

写真(3)内部アクセサリー:高さ201cmタイプではこれが限界

Pax3

 

●注意しなければならないポイント

 1)

フレームを組み立てガラスを嵌めるタイプのスライドドアはかなり組立が難しい。毎年改良はされ、当初よりはかなり良くなったけれど。取り付けもはじめての人には難しい。組立説明書は必ず良く見て、頭に入れて組み立てる事。「組立の順番」が非常に重要ですので。ガラスは強化ガラスで、表面は強いがエッジの部分は脆いので取り扱いにはかなり注意が必要。割れると全体が粉々になる。重い事にも事前に注意。

2)

お勧めポイント2)のアクセサリーを、必要以上に買ってしまう。特に高さ201cmタイプではつけすぎるとかえって使いにくくなってしまい注意が必要。それほど必要ないアクセサリーも多い。アクセサリーの購入は最小限に抑えた方が良いでしょう。必要なら後からでも買い足せます。236cmタイプの写真やディスプレイを見て、お部屋に合わせて201cmを買ってしまうと、使いにくくなります。

3)

スライドドアを使った場合、完全にスライドをさせないと引き出しやワイヤーバスケットとぶつかりやすい。最近は多少改良されているが、それでも使いにくい事がある。

4)

素人でも釘が打てるよう釘のプラスチック製支え具が付いているが、あまり使いよくはない。

5)

壁面固定をしたい場合、壁に穴をあけるので、賃貸や管理のうるさいマンションでは別の方法を考える必要がある場合が多い。(最小限の防止用具は付いていますが壁面用のネジは入っていません。壁面の材料や厚みにより選ぶ必要があるからです。)

6)

ヒンジタイプのドア取り付け、あまり精度を信用するとヒンジやヒンジの取り付けプレートはねじを締める際に取り付けの誤差が出やすいのでワンタッチでは取り付けられない事がある。特に236cmタイプでは工夫が必要。

7)

ヒンジの開き角度が理想より少し少ない。この点はSystem210の方が優れていました。使い勝手に影響します。

8)

お引っ越しの時に分解する場合、裏板の釘止めを外すのがかなり大変です。内側から少しずつ釘の近くをラバーハンマー等で「軽く」たたき釘を緩めてから、外側(裏側)からくぎ抜きで釘を抜きます。

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