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ベッド

2017年5月 1日 (月)

9)Malmベッドとベッドボトムやマットレス

イケアにはたくさんのベッドがありますが、デザイン的な多少の差はあっても、基本的には共通したシステムをとっています。ここでは最もポピュラーなMalmベッドをあげてみましたが他のベッドにも共通した特徴があります。
写真(1)Marmベッド(ダブル)
Malmbed1_2
最もシンプルなベッドの一つでしょう。ちょっと違っているのはヘッドボードとフットボードを繋ぐベッドサイドレールの上端に横方向のリブが付いていること。強度が多少増して、座った時痛くない事が利点ですが、まあデザイン的な要素からつけられたのでしょう。ただ、その分ベッドの総幅が大きくなっています。
写真(2)Malmベッドに引き出し(収納ボックス)を付けた場合
Malmbed2
Marmにはオプションで引き出し(1方向キャスター付きのボックス)を付ける事が出来ます。
写真(3)引き出し(収納ボックス)の2個セット
Malmbox2p
ダブルベッドに使う場合でも、ベッドを壁際に押し付けて使う場合は2個で充分。勿論ベッドルームが広くて部屋の中央にベッドを置ける場合は4個使えるけど。
写真(4)普通のベッドベース(スノコ)無垢のパイン
Bottom
通常、特に希望しない場合はこのベッドベースを使います。セット価格もこのベッドベースでの計算が多い。
写真(5)成型積層材で出来たベッドベース
Bottom2
成型積層材を使い、幅中央が盛り上がり、(4)より反発力・クッション性を持たせている。
写真(6)反発力を場所により調整できるベッドベース
Bottom3a
成型積層材のスノコを2枚ずらせて重ねる事で、腰のあたりの反発力を部分的に調節できる。沈みの大きい腰のあたりだけ硬めに設定する使い方が多い。ただしこれが効力を発するのは薄いウレタンマットレスだけで、厚いスプリングマットレスの場合は効果が限られる。
写真(7)体の動きによってスノコの角度が変わり体にフィットするベッドベース
Bottom3
スノコ端部のゴム製の受けが重さの方向によって向きが変わり体の動きにあった反発感を得られます。これの場合も使えるのは(6)と同じく薄いウレタンマットレスだけで、厚いスプリングマットレスの場合はあまり効果は無い。
写真(8)ヘッドから背の部分を持ち上げる事が出来るベッドベース
Bottom4
ヘッド部分を持ち上げてベッドに寝ながらテレビを見たり食事をしたりしやすい工夫のベッドベース。これの場合も効果があるのは薄いウレタンマットレスだけで、厚いスプリングマットレスの場合は角度調整は無理。
写真(9)ダブルベッド用ミッドビーム(スチール製)
Mid
イケアのダブルベッドの多くはこれを使います。強固です。
Malmベッドや同じような構造の他のベッドのお勧めのポイント
1)シンプルで丈夫な構造。コストパフォーマンスに優れている。
2)ベッドベースは換気性にすぐれ、湿気・カビの問題が少ない。
3)薄いウレタンマットレスと厚いスプリングマットレスの両方に対応できるよう、ベッドベースの受け金具(レール)の高さを2段階調節できるようになっている。
Malmベッドや同じような構造の他のベッドの注意しなければならないポイント
1)マットレスを置かずにベッドベース(スノコ)に直接乘ったら壊れる可能性大。必ずマットレスを置いて上を移動する事。
2)ダブルベッドの場合、ベッドベースに写真(4)と(5)を選んだ場合、2セットのベッドベースをミッドビームとベッドサイドフレーム上のレールとの上に置きますが、ずれて外れる恐れがあります。ヘッド近くとフット近くにスノコを引っ掛けるピンを付けるようになっていますが、スノコを繋ぐテープがやや長すぎテンション不十分で斜めにずれてしまい外れる場合があります。一番簡単な解決法は、隣り合った左右のベッドベースをミッドビームの上でガムテープ等で繋ぐこと。簡単で誰にでも出来、効果的です。
3)引き出し(収納ボックス)には重いものを入れない事。必要最小限の耐荷重性能しかありません。本など入れない事!
4)マットレスの選択は是非実際に寝てみて決定してください。

2017年3月30日 (木)

2)Brimnes ディベッド

 このBrimnesシリーズにはたくさんの種類があります。チェスト各種、ドレッサー、ワードロープ、ベッド、そして今回のディベッド。これだけ幅広い商品群をそろえるという事はイケアとしてもかなり大切に思っている主力商品なのでしょう。機能的には欲張っている意欲的商品ですが、細かい問題も多いので、「消極的なお勧め商品」と言ったところでしょうか。
写真(1)ダブルベッド時
Brimnes_db1
 デザインはスタンダードですが多少のお洒落さとシンプルさがあります。その中でこのディベッドは、シングルベッド、ダブルベッド、ちょっと苦しいけどソファーがわりにも変身可能で、2つの大きな引き出し付きとかなり欲張った商品です。
 同様の商品としてはFekkeやHemnesがありますが、背もたれやヘッド・フット(=アーム)のデザインが異なるだけで、基本的なアイデアは共通しています。Brimnesはこの3種類の中では一番おとなしいデザインで、背もたれやヘッド・フット(=アーム)が低いので、「ソファーがわり」という触れ込みはやや苦しいところがあります。ただそのために狭い部屋などで壁際に押し付けて使う場合などはダブルベッド状態でも奥のマットレスへの出入りが楽という長所にもなっています。
 組立は難しくはありませんが、部品が多いので、時間はかかります。スノコの取り付けレールとねじの上下に注意。分解・再組立も出来ます。ただし引き出しのレールには引出取り外し時かなり無理がかかるので、中身は出して、取り扱いは丁寧に。
写真(2)大型の引き出しが2つついています。
Brimnes_db3
お勧めのポイント
1)
売り物の「機能」の多さ。
2)
上記のように壁際にダブルベッドとして置きやすい事。同じシリーズに引き出しが両サイドに合計4つついた普通のダブルベッドもあるのですが、壁に押し付けて使うと、奥側の2つの引き出しは使えず無駄になってしまう。
3)
3種のディベッドの中では一番おとなしいデザインで、いろいろなインテリアに合わせるのが楽。
写真(3)シングルベッドとして使用時
Brimnes_db2
注意しなければならないポイント
1)
フレームの内法がマットレス寸法ギリギリで、シーツを巻き込むベッドメイクには苦労します。幅、奥行きとも、あと1cm弱広ければ良いのですが。
2)
ダブルベッドとして使いやすいと書きましたが、あくまで上記3種の中での事。奥のマットレスへの出入り時、ヘッド・フット(=アーム)の前上の角に足をぶつけて「痛い!」可能性は残ります。かと言ってソファベッドのアームや、背としては低すぎます。
3)
ディベッド3種に共通の問題点ですが、マットレス下のスノコ状のボトム、しばしばきしんだ音がでます。ボトムのスノコの構造から来る問題なので仕方ないのですが。フレームとボトムの結合部、クッション材等挟めば多少おさまりますが、出来れば最初から解決しておいてほしかった。また床の凹凸に外側フレームのプラスチック脚と内側(手前側)フレームのキャスターの高さがなじまなくてきしむ事もあります。
4)
厚みの厚いスプリングマットレスはデザイン的に使いにくい。(はっきり言ってヘン。)そのためウレタンマットレスを使うしかない。特にシングルベッドとして使用時にマットレス2枚を重ねるのはスプリングマットレスでは無理。折角ダブルにもなるディベッドを買うのですから、普段はシングルでもマットレスはダブル分の2枚買われる方も多いでしょう。
写真(3)ではウレタンマットレス1枚にシーツパッドをメイクした状態なので問題なく見えますが。
5)
お引っ越しの場合はかなりの確率で分解が必要です。組立説明図や工具等は取っておきましょう。

2017年3月28日 (火)

1)PAXシリーズ

 最初に取り上げるのは主に衣類を収納するシステム ”PAX”このPAXは今のイケアを代表する収納システムと言ってもよいでしょう。機能、品質、値段からしてお買い得な商品です。

写真(1)開きドアタイプ(注:236cmタイプ)

Pax1

 幅100cm/奥行き58cm/高さ236cmタイプの本体2本に通常の開きドア(50cm幅)4枚を付けた場合です。写真の本体は白、ドアはブラウンの木目の場合です。ドアと本体の間に見える+型のものはヒンジです。つまり高さ236cmタイプのドアにはヒンジが4つ付きます。(高さ201cmタイプにはヒンジは3つです。)ドアには引手を付ける穴はあいていませんから、ドリルであける必要があります。色々なタイプの引手、穴1つですむ「ノブ」タイプや2つの穴(大きさいろいろあり)をあけなくてはならない「ハンドル」タイプがあるからです。

 PAXの前には、かなり共通点の多いSystem210と言うシリーズがありました。ただ基本モデュールはPAXが幅50,75,100cm、本体奥行き58cm,35cm、高さ201,236cmとなっていますが、System210は幅40,80cm、奥行き58cm,28cm、高さは210cmのみとなっていました。組み立て方(構造・金具等)も異なります。実はSyestem210以前にも別の同名”PAX”シリーズがあったのですが、ここでは省略します。

 またPAXになって、新たに付け加えられたスライドドアシステム(下図2参照)は非常に良くできたシステムで、イケアも新作開発に力を入れています。

 金具の使い方、壁面への固定金具の考え方、スライドドアのアイデアは非常に優れており、まさにイケアを代表できる収納システムです。木目、不透明ガラス、ミラーやそのミックス等幅広いバリエーションをそろえています。

写真(2)スライドドアタイプ(注:236cmタイプ)

Pax2

 モデュールとしてはSystem210も少ないバリエーションだけで多様な要求・機能を果たせる点が非常に優れていたのですが、PAXでは世界最大の家具ショップとなり、そのころと比べると販売量が大幅に多くなり、むしろ市場に合うようバリエーションを増やす方向で考えられており、消費者にとってはベターになっています。ただし奥行きの35cmタイプはちょっと中途半端な気がしています。

 

 本体構造は非常にシンプルで珍しいものではありません。天板・地板と両側板のみ円筒カム金具(+カム用ピン)と木ダボにより固定、中間には構造体となる固定棚等はありません。裏板は何と釘止めです。しかし立てたままで横たえずにでも組立が可能な事、金具とダボ、幕板の位置が良く考えられており本体キャビネットの中に組立の為に人が入っても体重に耐えられるよう工夫されていることなど、この価格帯の収納ユニットとしては特筆すべき長所です。裏板が昔ながらの釘止めなのはやや意外ですが、構造が単純なわりに強度も保て、さらに機能的には目いっぱい奥行きが使えるので納得できます。シンプルな構造でコストダウンの一環でもあるのでしょう。

 

●お勧めのポイント:

1)

高い収納能力
2)

多様な内部アクセサリー(注)

3)

表面の様々なデザイン。特にスライドドアを含めたドアの多様さ。

4)

立てたままでも組み立てが出来るので、この大きな収納家具が狭い部屋でも組み立てられる。

5)

アクセサリーが本体キャビネットの補強になるよう工夫されていることが多い。高さ236cmタイプではかなり有効。

6)

ドアタイプの場合のヒンジはワンタッチ取り付け。

7)

壁面固定金具は良くできている。

8)

引っ越しの為の分解も可能。ただし裏板の釘外しは手間がかかり、多少の傷は覚悟する必要あり。

写真(3)内部アクセサリー:高さ201cmタイプではこれが限界

Pax3

 

●注意しなければならないポイント

 1)

フレームを組み立てガラスを嵌めるタイプのスライドドアはかなり組立が難しい。毎年改良はされ、当初よりはかなり良くなったけれど。取り付けもはじめての人には難しい。組立説明書は必ず良く見て、頭に入れて組み立てる事。「組立の順番」が非常に重要ですので。ガラスは強化ガラスで、表面は強いがエッジの部分は脆いので取り扱いにはかなり注意が必要。割れると全体が粉々になる。重い事にも事前に注意。

2)

お勧めポイント2)のアクセサリーを、必要以上に買ってしまう。特に高さ201cmタイプではつけすぎるとかえって使いにくくなってしまい注意が必要。それほど必要ないアクセサリーも多い。アクセサリーの購入は最小限に抑えた方が良いでしょう。必要なら後からでも買い足せます。236cmタイプの写真やディスプレイを見て、お部屋に合わせて201cmを買ってしまうと、使いにくくなります。

3)

スライドドアを使った場合、完全にスライドをさせないと引き出しやワイヤーバスケットとぶつかりやすい。最近は多少改良されているが、それでも使いにくい事がある。

4)

素人でも釘が打てるよう釘のプラスチック製支え具が付いているが、あまり使いよくはない。

5)

壁面固定をしたい場合、壁に穴をあけるので、賃貸や管理のうるさいマンションでは別の方法を考える必要がある場合が多い。(最小限の防止用具は付いていますが壁面用のネジは入っていません。壁面の材料や厚みにより選ぶ必要があるからです。)

6)

ヒンジタイプのドア取り付け、あまり精度を信用するとヒンジやヒンジの取り付けプレートはねじを締める際に取り付けの誤差が出やすいのでワンタッチでは取り付けられない事がある。特に236cmタイプでは工夫が必要。

7)

ヒンジの開き角度が理想より少し少ない。この点はSystem210の方が優れていました。使い勝手に影響します。

8)

お引っ越しの時に分解する場合、裏板の釘止めを外すのがかなり大変です。内側から少しずつ釘の近くをラバーハンマー等で「軽く」たたき釘を緩めてから、外側(裏側)からくぎ抜きで釘を抜きます。

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